朝の空気が涼しくなると、鉢の土が乾く速さも夏とは変わってきます。
夏の間は毎日のように水を求めていた鉢が、秋には翌日もしっとりしていることがあります。
それでも、いつもの時間に、いつもの量を与えたくなる。習慣は手を動かしてくれますが、季節の変化を見えにくくすることもあります。
水やりの前に、土の色を見ます。指先で表面の乾きを確かめ、鉢を持てる大きさなら重さも感じてみます。
表面が乾いていても、中には水分が残っていることがあります。反対に、風の当たる小鉢は、思ったより早く乾くこともあります。
水やりは、日付で決める作業ではなく、その日の土と植物の状態への返事なのだと思います。
暮らしの中でも、前と同じ量を続けるより、今の状態を見て加減することがあります。
秋の水やりは、与えることよりも、見て待つことを教えてくれます。
急がず、比べず、育つ時間を見守る。
根ノ庭
