庭と人の距離

庭と人の距離

庭と向き合っていると、
ときどき考えることがあります。

人は、
どこまで自然に関わればいいのだろう。

手を入れすぎると、
庭は人の形になりすぎます。

けれど、
何もしなければ
荒れてしまうこともあります。

庭と人の関係は、
少し不思議な距離感の上に成り立っています。

近すぎず、
遠すぎず。

必要なときに手を添え、
あとは自然の流れに任せる。

その距離が見えてくると、
庭は少しずつ落ち着いた表情になります。

庭と人の距離。

それは、
時間をかけて学んでいくものなのかもしれません。

観察する庭

観察する庭

庭に出ると、
私はまず
何もせずに歩きます。

草の伸び方。
葉の色。
土の湿り気。

小さな変化を
ゆっくり見ていきます。

昨日まで気づかなかった芽が
ひょっこり顔を出していたり、

小さな虫が
土の上を歩いていたり。

庭はいつも
たくさんの出来事で満ちています。

けれど、
急いでいると
その多くを見逃してしまいます。

観察することは、
庭を知ること。

庭を知ることは、
自然と仲良くなること。

この庭は、
作る場所でもあり、
学ぶ場所でもあります。

今日もまた、
小さな発見があるかもしれません。

何もしない手入れ

何もしない手入れ

庭の手入れというと、
何かをすることだと思われがちです。

草を抜く。
枝を切る。
土を耕す。

けれど、この庭では
「何もしない」という時間も
大切な手入れのひとつです。

土は、
触りすぎると落ち着かなくなります。

自然の流れの中で
整っていく力があるからです。

だから私は、
まず観ることを大切にしています。

今日の土の様子。
草の伸び方。
虫たちの動き。

それを感じながら、
本当に必要なときだけ手を入れる。

見て、待つ。

それもまた、
庭の仕事なのです。