落ち葉を残す場所

落ち葉を残す場所

落ち葉を残す場所
土へ戻る時間も、庭を育てています。

朝の庭に、色づき始めた葉が一枚、土の上へ降りていました。

落ち葉を見ると、すぐに集めてきれいにしたくなることがあります。けれど、庭の隅や鉢のそばに残された葉は、役目を終えたものではありません。

乾いた葉の下には、わずかな湿り気が保たれます。小さな虫や微生物が行き来し、時間をかけて葉を細かくしながら、土へ戻していきます。

もちろん、病気の葉や、風通しを妨げるほど積もった葉は取り除いたほうがよいこともあります。すべて残すのでも、すべて片づけるのでもなく、場所を見て決めることが大切です。

人の暮らしにも、すぐに答えを出さなくてよい場所があります。

まだ言葉にならない気持ち。
手放すか迷っているもの。
役目が分からないまま残っている時間。

急いで整理しなくても、静かに置いておくうちに、次の暮らしを支えるものへ変わることがあります。

庭の落ち葉は、終わりを隠すのではなく、その先にある循環を見せてくれます。

今日の庭にも、ひとつだけ、土へ戻る時間を残しておきます。


急がず、比べず、育つ時間を見守る。
根ノ庭

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何もしない手入れ

何もしない手入れ

何もしない手入れ
見える景色の奥にある、静かな時間。

庭の手入れというと、
何かをすることだと思われがちです。

草を抜く。
枝を切る。
土を耕す。

けれど、この庭では
「何もしない」という時間も
大切な手入れのひとつです。

土は、
触りすぎると落ち着かなくなります。

自然の流れの中で
整っていく力があるからです。

だから私は、
まず観ることを大切にしています。

今日の土の様子。
草の伸び方。
虫たちの動き。

それを感じながら、
本当に必要なときだけ手を入れる。

見て、待つ。

それもまた、
庭の仕事なのです。


急がず、比べず、育つ時間を見守る。
根ノ庭

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