風が運ぶ種
どこから来たのだろう。
庭を歩いていると、
思いがけない場所に芽が出ていることがあります。
風に乗って運ばれてきた種。
鳥が落としていった実。
小さな命は、
人の知らないところで旅をしています。
庭は囲まれた場所のようでいて、
自然とはいつもつながっています。
風が新しい命を運び、
雨が土を潤し、
太陽が芽吹きを支えます。
人が植えたものだけが、
庭を作っているわけではありません。
自然から届く小さな贈りものもまた、
この庭の風景を少しずつ育てているのです。
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庭に生える草を見ていると、
「雑草」という言葉について考えることがあります。
人に植えられた植物。
自然に芽を出した植物。
その違いは何だろう。
名前を知らないだけで、
その草にも生き方があります。
土を守るもの。
虫たちの居場所になるもの。
季節を知らせてくれるもの。
庭に必要のない命なんて、
本当は少ないのかもしれません。
もちろん、
時には整えることも必要です。
でも抜く前に少しだけ観察してみる。
そこには、
今まで気づかなかった庭の姿があります。
名前を知らない小さな草も、
この庭の時間を一緒に作っています。