庭と人の距離
庭と向き合っていると、
ときどき考えることがあります。
人は、
どこまで自然に関わればいいのだろう。
手を入れすぎると、
庭は人の形になりすぎます。
けれど、
何もしなければ
荒れてしまうこともあります。
庭と人の関係は、
少し不思議な距離感の上に成り立っています。
近すぎず、
遠すぎず。
必要なときに手を添え、
あとは自然の流れに任せる。
その距離が見えてくると、
庭は少しずつ落ち着いた表情になります。
庭と人の距離。
それは、
時間をかけて学んでいくものなのかもしれません。
この庭で育てているのは、
植物だけではありません。
土の中には、
たくさんの小さな命があります。
微生物。
小さな虫。
見えないほどの生きものたち。
その働きによって、
土はゆっくりと変わっていきます。
落ち葉が土になり、
根が広がり、
また新しい命が育つ。
この庭は、
植物を育てている場所でもあり、
土の時間を
見守る場所でもあります。
急がず、
焦らず、
自然の流れの中で
少しずつ育っていく庭。
そんな場所を
これからも大切にしていきたいと思います。